これは僕が職業訓練校に通っていた時の話です。
このとき30代で、初めて職業訓練というものに通うことになったのですが、これが地獄の始まりとは・・。
あがり症の僕にとって最も嫌だったのは "朝のスピーチ" の存在でした。しかも3分間も話さなければいけません。
学校によっては5分間や10分間スピーチがあると聞きます。まだマシだったのでしょうか・・。
ここでは学校の授業で、人前に立って話す苦痛やそれをなんとか死に物狂いで乗り越えた体験について話していきます。
今、同じような状況に置かれている人。そして職業訓練校に入校するか迷っている人にも参考にして頂きたい内容です。
そして、もしあなたが職業訓練学校に通っているなら、今やっておかなければいけないことをお伝えします。
Contents
WEB系職業訓練にスピーチがあるなんて聞いてなかった件
僕が職業訓練を受けようと思ったきっかけは、ウェブ関係の技術を身に付けて就職したかったからです。
それまでは、高校は普通科、大学ではまともに勉強していなかったため、専門的なスキルは皆無と言っていいほどでした。
「絶対に専門知識・技術を磨き、ホワイト企業に就職するんだ!」と意気込んでいたのです。
入学当初は、デザインやプログラミングなどを学べることにワクワクしていました。
しかし、授業の一環として3分間スピーチが必須であることを知った時、そのワクワクは一気に不安へと変わります・・。
初っ端の自己紹介は緊張で声、手足が震え頭が真っ白
まず学校に入って最初にやることと言えば、自己紹介です。
人前で話すのが苦手な僕にとって最初の関門であることは想定内で、入学前から緊張しっぱなしでした。
案の定、本番では緊張で声が震え、頭が真っ白になり、何を話したか記憶にありません・・いつも通りかなり緊張していて話したいことは何も言えませんでした。
自分の番が終わって少し冷静になって他の人の自己紹介を見ていました。
さすがに他の人も同じように緊張している様子でしたが、僕ほど緊張している人は誰一人としていません。
僕より明らかに年下であろう人が、緊張しながらもしっかりと言いたいことを言えていることに羨ましささえ感じました。
ただ、僕は普通の人とは違う、とても酷いあがり症であることは自覚していたので、最初の自己紹介さえ終わればなんとかなると自分に言い聞かせていました。
緊張しながら何とか自己紹介を終えホッとしていると、先生から予想だにしない言葉が飛び出します・・。
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職業訓練に人前で話す練習、スピーチがあるとは知らなかった
初日のオリエンテーションで、こう説明がありました。
「順番で毎日一人、前に立ってスピーチをして頂こうと思います。みんな苦手なので練習と思って頑張っていきましょう」
そのことを聞いて愕然とし、夢で逢って欲しいとすら思いました・・。しかも3分間も話しをしなくてはいけません。
スピーチに対する恐怖がふつふつと湧き、絶望に打ちひしがれてしまいました。
ただ、唯一救われたのは、毎日自分がやるわけじゃない。持ち回りでスピーチをやっていく。
ただそれだけが救いでした・・。
職業訓練で人前で話す練習があるとは、入学前には全く聞いていませんでした。
もし聞いていれば、学校に行くことを辞めていたと思います。しかし、もうすでに入学しています・・。
まだ始まったばかりでネガティブになり過ぎるのは良くないと、とにかく勉強を頑張っていこうと考え直します。
ところが・・スピーチ以外にも、授業によっては何度も当てられたり、ちょっとした発表があったりと、さらに不安になっていきます。
スピーチがあるせいで、授業に集中できない
職業訓練って思っていたのとはぜんぜん違いました。
朝の朝礼でスピーチをすることもそうだし、授業中に発言しなければいけないこともそうです。
僕はウェブ系を勉強したいのに、授業になかなか集中できない日が増えていきます。
緊張の連続で、授業の内容が頭に入ってこなくなり、家での予習復習の時間が増え、いっぱいいっぱいの状況になってきました。
ここで職業訓練の授業について少しだけ話そうと思います。
職業訓練の授業は早くてついていけないのが普通です
職業訓練の授業は、高校の授業の4倍速と思って間違いありません。
ついてこれない生徒は無残にも切り捨てられる。極端な言い方になりますが、これが現実としてあります。
なぜなら、勉強したいと思って入学するのが前提にあり、過密なスケジュールは法律に基づいて作成されているからです。
「今説明したことで分からないことはありませんか?」
と、講師も言ってはくれますが、生徒の多くは何が分からないかも分からず、質問するのもためらってしまうケースも多いのです。
授業についていけるのは、経験者か、一部の頭が良い人か、1日中勉強しているような人くらいで、大多数はついていけません。
そんな過酷な授業に、あがり症の僕がついていけるはずもなく、訓練中、授業の難しさやスピーチのことでずっと悩んでいました・・。
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職業訓練で朝礼やスピーチが回ってくる週は憂鬱になり胃痛、動悸、不眠に悩まされた
初めて朝礼で3分間スピーチをしたとき、ガチガチに緊張し、これまでにない失態をさらすことになります。
これまでも、あがり症のせいで、恥ずかしい思いは何度も経験してきました。
しかし今回ばかりはさすがに心が折れ、立ち直れないほど酷い症状が出てしまいました・・。
順番に回ってくる朝礼、スピーチが嫌過ぎた
そのときの僕は、3分間スピーチなのに1分ほどで話が途切れ・・終始声は震え泣きそうになっていました(おそらく泣き顔でした)。
話がストップし教室は静まり返った状況を見かねた先生がフォローは入れてくれましたが・・。
あまりにも酷かったので、スピーチ後に声をかけてくる人もいて、大の大人がこんな姿になるとは・・あがり症は本当に辛いですね・・。
年齢を重ね経験値を増やすことで話すことに慣れてくることもあります。
しかし、その日の体調や状況によって経験が全く役に立たないことも多いのです。
あがり症に効くと言われる薬も同じで、飲んでも効かない人もいるくらいあがり症は厄介な病なんです。
一度はもうこれ以上無理だと思い、学校を辞めようと考えましたが、まだ入ったばかりだしもう少し頑張ろうと考え直します。
自分の番になる数日前から体調不良
最初のスピーチの失態が、その後のトラウマになったことは言うまでもありません。
「次も同じように失敗するだろう・・」
そう思うと、夜も熟睡できず何度も目が覚めたり、他の人のスピーチを見ただけで動悸がしたりもしました。
スピーチの数日前から何をしていても上の空でやる気が起きず、軽いうつ状態になっていました。
学校が休みの日も全く頭も体も休めず、おまけに学校の授業は難しくなる一方です。
これでは体調が悪くなっても仕方ありませんよね?
あまりスピーチのことは考えないようにしてはいましたが、無職で学校に通っている以上、無理がありました。
自分の番が終われば、しばらく朝のスピーチはないため、次のスピーチまでは頑張ろうと何とか自分を騙し騙しやっていきました。
職業訓練校のスピーチ内容なんてどうでもいい
よく職業訓練のスピーチ内容を気にする人がいますが、しゃべる内容を聞いている人なんてほとんどいません。みんな人のことはあまり興味がないのです。
逆に言えば、どんな内容を話しても咎められることもないし、事前に決めておく必要もありません。
しかし、みんなから注目される瞬間があります。それが、”緊張している時” です。
緊張していると場の雰囲気も独特なものになり、みんなの注目の的になってしまうのです。
注目されればされるほど、緊張感は高まり、何もしゃべれなくなるので・・。
緊張せず堂々と人前で話せる人は、職業訓練校では ”すごい人” 扱いされ、就職も楽々できるんだろうなぁとみんなから賞賛されるのです。
スピーチが病的に苦手な人は職業訓練を何度も辞めたくなる
スピーチが苦手な人にとって、職業訓練校は思った以上に精神的な負担が大きい場所です。
僕自身、何度も辞めたくなり、生きるのも辛く感じることもありました。
たしかにスピーチが終わると安堵できますが、それは束の間の休息でしかありません。
何度も何度も発言する機会はやってきます。
スピーチを通して、自己成長できたとは決して言えないのが、あがり症です。
もし職業訓練校に入校するなら、あがり症を改善してから通うことをおすすめします。
でなければ、確実に何度も学校を辞めたい気持ちになることでしょう。あがり症の僕がそうだったように。
あがり症が酷くなるブラック企業体験はこちら ⇩
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職業訓練で嫌なことワースト3は '自己紹介 'プレゼン '模擬面接
僕が職業訓練で経験した中で、3分間スピーチはとても嫌な思い出です。
そして、3分間スピーチ以外、他に地獄だったのが自己紹介、プレゼン、そして模擬面接でした。
どんなことが待ち受けているのか?僕の体験が参考になれば幸いです。
ワースト3:最初の難関は自己紹介
最初に挑戦する自己紹介は、僕にとって大きな壁でした。
この職業訓練に限らず新しい職場でも、ちょっとした自己紹介をすることがあると思います。
しかし事前に準備し、何度も練習したとしても、実際にその場に立つと体は震え、声は小さく、ドキドキして息が吸えなくなるのです。
この日も事前に何を言うのか決めていたにも関わらず、事前準備が全く意味をなしませんでした。
順番に自己紹介をしていく中で、自分の番に近付いてくるほど鼓動が早くなり、酸欠でしょうか?頭がくらくらしてきます。
ぜんぜん他の人の自己紹介なんて聞く余裕もなく、僕一人だけ別世界に迷い込んだかのような感覚です。
ついに僕の番になり、緊張はピークに達し、そして・・あえなく撃沈。恥ずかしい思いをして終わりました。
とても情けない自分に憤りを毎回感じるのですが、どうすることもできない・・と、諦めた境地に立っています。
ワースト2:パワーポイントによるプレゼンテーション
多くのパソコン系職業訓練では、おおよそワードやエクセル、パワーポイントの授業が組み込まれています。
そしてこのパワーポイントがとても厄介な科目で、プレゼンテーションとセットになっているのです。
どういうことかと言うと、パワポの使い方など基礎を一通り習ったあと、パワポを使って自分でプレゼン資料をつくる作業があります。
さらに、その自分でつくったものをみんなの前でプレゼンしなければいけないのです。
作るのはなんとでもなりますが、前に立って発表するとなると全く別問題で、緊張するのは当然ですよね?
なるべく短い資料をつくり、事前にスピーチする内容を手短につくり・・そして本番へ・・。
人前に立つと、自分でつくった資料でも頭が真っ白になり、プレゼンはしょっちゅう止まってしまう状況になりました。
プレゼン中にエンターや下矢印を押すところを、緊張のあまりテンキーを押してしまったりと散々なプレゼンテーションです。
みんなは黙ってみていましたが、心の中では「こいつ何してんだよ」って思っていたに違いありません・・。
ワースト1:最後の難関はみんなの前でやる個別面接
最も苦手だったのは、クラス全員の前で行う先生と一対一の模擬面接です。
面接はクラスメイトと練習するだけでも緊張します。それをみんなの前でやるなんて・・とんでもない仕打ちです。
入室から退出まで、一連の動きをシュミレーションしていきましたが、ほとんど記憶がありません。
覚えていることは、歩くときに、不自然な歩き方をしていたようで、講師にあとで指摘を受けました。
「なぜ当社を志願したのですか?」
この質問には、自分の趣味のことを話し始め・・無理やりこじ付けて志望動機にしていました。
事前に考えて伝えようと思っていたこととは違うことを話し始めたこともあり、めちゃくちゃな模擬面接でした。
途中で言うことが飛んでしまったので仕方ないですよね?
僕の面接が、クラスの中で一番下手で印象も最悪だったと思います。
緊張する性格の人にやって欲しい面接対策はこちらを参考にしてくださいね ⇩
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【最強の面接対策】これで緊張は緩和する!就活面接を乗り切るテクニック3選💓
面接で緊張しない人なんていませんよね? だって、どうしてもやりたい仕事、本命の会社だったら、「絶対に受かりたい・・」と意気込み、さらに緊張してしまうからです。 しかし、その緊張を緩和する方法があります ...
訓練校ではありますが、あがり症を患っていると、気持ちだけではどうしようもできないことがあるのだと実感してしまいました。
実は、せっかく職業訓練校に通っている今、やっておかなければいけないことがあります。
あがり症の人が職業訓練中にやっておかなければ後悔すること
職業訓練校に通っていると、カリキュラムもキツキツに詰められていて、覚えることも多く、各種資格試験も受けなくてはいけません・・。
通っている人、通ったことがある人は分かりますが、あっと言う間に職業訓練の3か月や6か月、1年は過ぎ去っていきます。
そして最終目的の就職も決めなくてはいけません。
しかし、極度に緊張する僕の経験からすると、あがり症の人が一番しなくてはいけないことは、あがり症としっかり向き合うことです。
あがり症のままだと就職してもすぐに辞める
あがり症の人が就職しても、緊張から仕事に集中できないことが多々あります。
新しい環境や人とのコミュニケーションが重圧となり、ストレスを感じてしまい、仕事を辞めたくなるのは目に見えています。
「辞めたらすぐに他の仕事を探せばいいのでは?」
そう考える人もいると思いますが、新たに転職活動をすることは労力もお金もかかってくることを忘れてはいけません・・。
緊張する性格のせいで、仕事にストレスを感じるのが事前に分かっているのですから、何をしなければいけないか、本当はあなたも分かっていることでしょう。
あがり症のままだと生き辛くなる
あがり症だと、転職と退職を繰り返す、無限ループに突入しちゃいます・・。
あがり症で転職 ⇒ あがり症で退職 ⇒ あがり症で転職 ⇒ あがり症で退職
そして定職に就けないことで、精神的にも疲弊し、金銭的にも余裕がなくなっていきます・・。
特に、金銭面ではリアルにお金に困ることが多くなり、買いたいものが買えなかったり、やりたいことが出来なかったりで余計にストレスがかかっていきます。
極論を言えば、"生きるのが辛くなる" これは引きこもり問題とも共通している問題です。
そうならない為に、今少しでも健康な心とお金があるうちに、極度に緊張している自分と向き合っていきましょう。
貴重な職業訓練校を利用して現実的に あがり症を改善しよう
職業訓練校で専門知識を身に付けて、資格を取得し、就職先を決めるのもとても大事なことです。
しかし、極度の緊張を患う人にとっては、それを改善していくこと、改善しようと向き合うことが最も大事なことなのです。
あがり症が良くなってくれば、仕事もやりやすくなるし、心も金銭的にも落ち着いてきます。
では実際にどうやって あがり症を改善していけばいいのか分からない人もいるかもしれませんが、まずは自分の現状を受け入れることから始めてくださいね。
その上で、あがり症のエキスパートに身を委ねるつもりで気持ちを楽に改善に取り組んでいきましょう。
具体的には、元あがり症の児島弘樹のオンラインプログラムは評判が良く、試してみることをおすすめします。
とにかく楽に生きることができます。どうせ生きていくなら楽しい人生にしたいですよね?
児島さんのあがり症改善プログラムについての口コミ・レビューはこちら ⇩
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【あがり症改善プログラム 児島弘樹】口コミ・レビュー・評価・評判・効果~緊張せず自信を持って人前で話せるようになる方法~
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職業訓練校に通っている時にあがり症を改善するのがベスト
あがり症を改善するタイミングは人それぞれですが、職業訓練校在籍中はまたとない絶好の機会です。
学校の間、貯金を切り崩したり、アルバイトで生計を立てている人もいるかもしれませんが、多くは失業保険や求職者支援制度によって、金銭的には最低限の生活は担保されやすいです。
そんな落ち着いた環境に甘んじることなく、将来の成功を見据えて、あがり症を改善していってくださいね!
職業訓練校を辞める選択肢も・・
やはり、ギリギリの気持ちのところで、いつも葛藤しながら訓練校に嫌々通っている人が大半です。
無理をして続ける必要もないし、ただ単に通っているだけでは何の成果も得ることはできないのが税金で賄われた学校なんです・・。
「職業訓練校はもう限界だ・・」って人は、辞めることを視野に入れ、計画的に辞めるようにしていってくださいね!(特に、経済的な計画は必須です。)
当然、学校からは辞める理由を問われることになりますが、明確な答えを用意している人なんていません。「良い仕事が決まりそう」などの適当な回答を用意しておくのもいいでしょう。
ただただ、人前での発表が苦痛なのです・・。
なんとか持ち堪えている人は、就職してからのことを考え、今のうちにあがり症をぜひ克服していってくださいね!
まとめ
職業訓練校でのスピーチやプレゼン、模擬面接は、あがり症の僕にとって大変辛いものでした。
これらの経験を通して、人前で話すことや、それを乗り越えるための自己成長の機会を得たとはこれっぽっちも思っていません。
一応、訓練校はかろうじて卒業はできましたが、自分にとって特別意味があるとは感じられませんでした。
確かにこれらの経験は自信に繋がりますが、一時的な効力しかなく、根本的なあがり症が改善されない限りすぐにぶり返します。
訓練校中に、あがり症としっかりと向き合い、改善していくことがとても重要です。
あがり症だから・・と諦めないことです。必ずあなたに合う改善方法がありますよ。