管理職は人前で話すのが当たり前。大勢の部下に慕われる話し方をするのが当たり前。
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
でもその考え方は今日からやめてください。なぜなら、あがり症を悪化させる原因にもなるからです。
- 部下の前ではカッコいい上司でいたい
- 自分より役職が上の上司に仕事をアピールしたい
- 管理職なのだから大勢の人を納得させる魅了するトークを展開したい
そんなことばかり考えていると、毎回身体の震えに襲われ、全く思っていることを話せなくなります。
さらに、一度でもみんなの前で失敗し恥ずかしい思いをしてしまうと、大きなトラウマが残り、次に話すのがとても怖くなります。さらなる あがり症になってしまうことも・・。
管理職と言っても、一人の人間なんです。人前で話すことに苦手意識がある人だって当然います。
まずは自分で自分を、ありのまま認めてあげることが大切です。
ここでは僕自身の管理職の実体験を織り交ぜながら、どのようにあがり症に対処していったのか、お伝えしていきます。
すでに管理職の方、これから管理職になる方はぜひ参考にしてください。
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Contents
管理職になると避けて通れない人前でのスピーチ
管理職や管理者って、言葉の響きはかっこいいですが、思っている以上に大変なお仕事です。
多くの人をまとめあげる力や、周囲を巻き込んでいく力が求められています。そして時には雑用だってしなくてはいけません・・。
一番苦労することは、相手に納得してもらえるような言葉や表現で、分かりやすく伝えなくてはいけないことではないでしょうか?
とりわけ、大勢の前で話すとなると緊張もあって、管理者であっても上手く話せなくなる人が一定数います。
ただ言いたいことをただたんにスピーチすればいいのとは訳が違います。管理職としての能力が求めらているとも言えるでしょう。
管理職の仕事は部下に的確な指示を出すこと
なぜ会社は管理職を置くのか?
シンプルに言えば、社長一人では全ての社員を管理し、継続的に組織を運営することが困難だからです。
社長が一定の管理職に指示を出しさえすれば、それだけであとは管理職がとりまとめてくれます。多くの社員に内容を伝え、指示を出します。
これにより、社長が一人ひとりの従業員に直接指示を出さなくても、効率的に内容が伝達され、業務が滞りなく進行します。
その為の管理職、だから想像以上に大変な役職なのです。
さらに、管理職はその指示した通りにやってくれているかの確認までしなくてはいけません。指示したらそれで終わりではないんですよね・・。
そして、社員が大きなミスや損害を会社に与えてしまったら、その責任の一部は管理職が負うこともあるでしょう。なぜなら、しっかりと管理できていなかったと見なされるからです。
「社員の行動すべてを管理しろ!なんて無茶ぶりもいいところ・・」なんて思ってしまいますが、あまり仕事ができない社員を部下に持つと苦労が絶えないのが管理職なのです・・。
しかも社長の指示は、突然変わったり、理不尽な要求を付き付けられることもあります。そのわがままに応えてあげるのも管理職の仕事なのです・・。
管理職は先のことを見通し行動しなくてはいけない
管理職は目先のことだけ見ていればいいという訳にはいきません。
管理するということは、人に限らず、物やお金、そして情報も管理の対象になります。
物事の全体をイメージし、そのイメージを年、月、週単位の計画に落とし込み、綿密な提案も行っていかなくてはいけません。
もちろん計画を立てたところで、それが受理されるとも限りません。会社は収益を上げ続けなければならず、利益に繋がらないと判断されれば却下されます。
そのため、仕事は早めに取り掛かり、いくつもの案を用意しておかなくてはいけないのです・・。
目先のことだけを追っていては管理職としての職責を果たすことはできません。スケジュール帳を常に持ち歩いている管理職が多いのも納得です・・。
2~3年先を考え、今やらなくてはいけないことは何なのか?そういった視点で動いていくしかありませんね。
管理職は一般職より発言の機会が多い
管理職という立場上、会社の意向を部下に伝える機会が多くなります。自ずと発言する機会も増えていきます。
この発言の機会は、なにもスピーチだけではなく、部下からの相談や面談といった形で話すこともあるでしょう。
管理者の発言によって、部下をやる気にさせることもできるし、反対に落胆させ退職においやってしまうこともあります。
それだけ何を発言するのか?どのように伝えるのか?管理職の力の見せ所なのです。
最近では、OJTや社外研修で管理職の仕事力を高める教育制度を取り入れている企業も増えてきました。なるべく会社の研修には参加し、管理するスキルを磨いていく努力も不可欠になってきます。
そして、例え部下と話すだけであっても、"発言する" "声を出す" というのは結構体力を使うものです。
喋ることが好きな人にとっては天職かもしれません。しかし、話下手で緊張するタイプの人にとっては苦痛以外のなにものでもありません。
こんなに大変な仕事なら、役職につかない方がましだと思うことも・・。
多くの管理職は "お金のため" に仕事を辞めず続けている!?と言ってもいいかもしれません。「中間管理職は大変・・」とされていますが、まさしくその通りですね(;ω;)
では次に、僕の管理職の体験を話そうと思います。
【実体験】極度に緊張するあがり症の僕は管理職になってからのスピーチが苦痛でした
僕はある会社に転職し、数年で管理職に昇進しました。
一般職の頃は、「管理職って給料高いし、楽そうだなー」と思っていたのですが、全くその考えは間違っていたのです。
「管理職にならなければ良かった・・」と何度後悔したことか・・。
部下へ短所を指摘できない僕
当たり前のことですが、自分が人の上に上がるということは、自分の部下が増えるということです。
管理職の仕事は部下を管理・育成することであり、部下を一人前の社員に育てあげるのが使命とも言えます。
素直で仕事も真面目にやっている部下なら何ら問題もありません。しかし、出来の悪い部下や、上司を良く思っていない部下の取り扱いはとても大変です・・。
僕の性格上、大きなミスや何度も同じミスを繰り返す部下に対して、厳しく指導したり、ときに叱ることができませんでした。
どちらかと言うと、穏便に済ませ、普通に仕事をやってくれればぜんぜん問題ないという考えでした。そのため、管理職になってからとても苦労しました。
「叱る」ことと、「怒る」ことは違います。そのことは分かっていました。
ただ、僕は怒りの感情が湧いてこないと、叱ることができなかったのです。この気持ち分かる方いらっしゃいますよね?
年に数回、部下とのフィードバック面談があり、親密に話す機会がありました。
良い部分、悪い部分ともに部下と話をしなければいけないのですが、悪い点を指摘し改善させていくのがとても苦手でした。
さらに、僕が指摘することで仕事や会社が嫌になり、辞めてしまうのではないかって思ってしまうと、どうしても指摘が甘くなっていきます。
愛を持って指摘する、叱ることができない管理者ははっきり言って無能です。「僕は管理職には向いていない・・」と、改めて思いました。
管理職だけどとても口下手な僕
先ほどもお伝えしたように、管理職はとにかく発言する機会がとても多い役職であるのは間違いありません。
そして、僕はとても口下手で、台本がなければ、その場で臨機応変にスピーチや発言が上手くできず、クダクダな状況になってしまいます。
特に上司が近くにいて、発言を迫られるときは、緊張で頭が真っ白になり、噛み噛みになり、自分でも何を言っているのか分からなくなっていきます。
管理職なんだから、それではいけないと反省し、人前での発言や指導の際は、必要なことを紙に箇条書きして臨むようにしていました。何もしないより、いくらかましな程度でしたが・・。
しかし、事前準備すると言っても、毎回できるわけではありません。突発的に発言しなければいけないことも多く、四苦八苦しながらいつも冷や汗ものでした・・。
管理職になって毎日の朝礼が憂鬱になった
極度に緊張する性格上、全員から注目される朝礼は、僕にとって1日の中で一番の憂鬱な時間でした。
もちろん朝礼なので、事前に準備はしていましたが、緊張で声や体が震え、とてもかっこ悪い自分をさらけ出すことになります。
明らかに「○○主任、緊張しているよね?」と分かるほど、ガチガチに緊張していたのです。
「管理職にまで上がったのだから、それ相応のスピーチ力もあるだろう」というのが世間一般からの見方ではないでしょうか?
でも、管理職になった僕は、根っからの あがり症の人間です。管理職になったとしても、緊張する姿を隠せるはずもありませんでした・・。
例えば、年を重ねると、人前での緊張は自然と慣れると多くの人は考えているかもしれません。
しかし実際には、年を重ねることで悪い記憶がさらに積み重なり、トラウマで緊張に拍車がかかることもしばしばあります。
普段の仕事ぶりが評価され、昇格し管理職になったものの・・毎日会社に出勤するのも辛い・・そう考えている方は多いことでしょう。
「そんなに辛かったら管理職を降りたら?」と言われればそれまでですが、あがり症は管理職を降りたところで治るものでもないのです。
本当に辛い疾患ですよね・・。消えたくなるくらい辛くなります・・。
管理職になっても僕が僕であるために
僕は管理職になってから、一般職では味わったことのないプレッシャーを日々感じていました。
「もっとみんなから尊敬される "理想の上司" にならなくては・・」
しかしその想いとは裏腹に、僕の あがり症は益々酷くなっていき、人前で話すのはおろか、電話に出るのも怖くなっていました・・。
もうこの段階まで来ると、さすがに仕事どころではありません。「もう仕事を辞めよう・・」と心では決めていて、あとは上司に相談するタイミングを図っていました。
ただ、このまま管理職を投げ出し、転職したところで、同じことの繰り返しになるんじゃないか?と考えるようにもなりました。
そこで再度気持ちを持ち直し、「まずは緊張する性格を少しでもなおしていこう」と考え、勇気を持って緊張を緩和する市販薬を試し始めました。さらに、オンラインのあがり症改善講座も受講しました。
市販薬はあまり効果は感じられませんでしたが、オンライン講座ではやっていくうちに、徐々に良い方向に向かっていることを実感していきました。僕は気付いたのです。
「僕は僕らしく管理職の職責を果たせばいいんじゃないか?自分にしか出来ないことをやっていこう」と。
理想の上司という強迫観念のような呪縛から解き放たれるまで長い年月が経過しました。「自分はダメな人間だ」と何度思ったことか・・。
しかし、真剣に あがり症と向き合うことで実際に緊張も緩和していったし、何より自分の考え方が変わっていきました。幸いにも、勇気を持って行動したことが功を奏しました。
では、管理職の方のあがり症への対策は、どのようなものがあるか、僕の体験を踏まえてご紹介していきます。
30代、40代、50代の管理職があがり症を改善する3つの方法
例え理想とされる上司像になれなくても、30代、40代、50代の管理職なら、少なくとも普通に人前で話せるようにはなりたいと思っているはずです。
人前で堂々と話す、かっこいいところも見せたいと思いますよね?
緊張せずスピーチも堂々とやって、多くの人から信頼をされ、たくさんお給料をもらって幸せな生活を送りたい!
管理職になった人なら誰もが考えます。
しかし、緊張する性格というのは、そのまま何もせず治るということがほとんどありません。きちんと緊張への対策をやった人だけが改善されていきます。
どのように あがり症を改善していくのか?その方法を3つ、お伝えします。
①事前準備は怠らず、練習時間を確保する
やはり、人前で話す上で、準備不足で本番に臨むのと、準備万端で本番に臨むのとでは長い目でみても結果は明らかです。
事前準備をした人は、それなりの結果が付いてきます。
準備を怠らない人は、例え本番で緊張して準備が無意味だと感じたとしても、何らかの緊張へのヒントを掴むことになります。
逆に、練習せず本番を迎え、たまたま緊張せず話せたとしても、2回目、3回目と回数を重ねていくと・・失敗回数は自然と多くなっていきます。
しかも厄介なことに、準備せずとも成功した経験がある人は、余計に、自分でも緊張に対してどう対処したらいいのか分からなくなっていきます。
少なくともスピーチなどの原稿を箇条書きでもいいのでまとめて、最低一回は目を通しておきましょう。
中々練習の時間が取れないという人は、重要なキーワードだけでもピックアップし、メモしておくのも効果があります。それを見ながら話すと途中で話が止まることはありません。
とにかく、あがり症の人は出来得る限りの事前準備を怠らないよういしてくださいね!
②病院や医療機関で相談する
自分に起こってしまう緊張や上がりについては、生理現象なので、どれだけ調べても対処できないことも当然あります。
そんな時は一人で思い悩まず、医療機関を受診、相談して薬を処方してもらえるなら試しに飲んでみるのも一つのやり方です。
たった一粒の薬によって1回だけ緊張しなくなっただけでも今後の自信につながります。
自分に合う薬と出会うまでは大変ですが、まずは ドラッグストアで販売されているお薬 を一度試してみることをおすすめします。
あがり症を改善していくには薬は必要なものなので、身近な薬剤師さんに相談するなどして探していってくださいね。
③日頃からあがり症に対するトレーニングを行う
どれだけ事前準備をしたり、お薬を飲んだとしても、極度のあがり症が良くなるとは限りません。
例えば、話す練習をしたとしても、場所や雰囲気が本番と異なれば全く違う結果に終わってしまいますし、お薬を飲んだからと言って、それだけで緊張しない保証もありません。
本番の緊張感のある雰囲気でも堂々と話せるようになるには、専門家の指導を受けるのが遠回りのようで一番の近道です。
自己流にこだわらず、その道のプロに頼ることが あがり症改善には必要不可欠です。専門家から指導を受けることで あがり症が改善できたケースは多々あります。
自分が思ったことを話せない管理職ほど辛いものはありません・・。思い悩んでいる人は、ぜひ改善の一歩を踏み出してくださいね!
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まとめ
ここでは、管理職なのに、人前で極度に上がってしまう人への対処法をお伝えしていきました。
管理職のあがり症ほど辛いものはないですよね・・部下から失笑されるのが怖くなったり、緊張して本来の能力を発揮できなかったり・・。
"辞める" 選択肢もありますが、辞めるにしても あがり症を改善してから辞めた方が、確実に今後のあなたのためになります。
極度に緊張せず、自分らしさを出して、これからあなたが管理職を全うされることを願っています。決して無理は禁物ですよ。